認知的不協和
2件の論考
弁護団の長さを数える ― 手放せないとき、私たちの中で起きていること
## はじめに
先日、私は醤油を捨てました。
正確に言えば、捨てるまでに少し手間取りました。醤油差しの中身がどうも酸っぱい気がしたのです。しかし気のせいかもしれない、いや、たぶん気のせいだろう、とそのとき私は思い直しました。そして醤油差しの分だけを流しに捨て、ボトルから新しく注ぎ直し、これで問題...
「ダメだ」を疑う技術――見切りの美徳が見落とすもの
## はじめに
「決断力のある人は、見切りが早い」。私たちはそう信じています。使えない道具は捨て、合わない相手とは距離を置き、成果の出ない方法は切り替える――無駄を削ぎ落とし、身軽に前へ進むことが、有能さの証だとされています。断捨離もミニマリズムも、この価値観の上に立っています。
けれども私は最...