意思決定 3件の論考

弁護団の長さを数える ― 手放せないとき、私たちの中で起きていること

## はじめに 先日、私は醤油を捨てました。 正確に言えば、捨てるまでに少し手間取りました。醤油差しの中身がどうも酸っぱい気がしたのです。しかし気のせいかもしれない、いや、たぶん気のせいだろう、とそのとき私は思い直しました。そして醤油差しの分だけを流しに捨て、ボトルから新しく注ぎ直し、これで問題...
2026-09-23 08:13:06

「ダメだ」を疑う技術――見切りの美徳が見落とすもの

## はじめに 「決断力のある人は、見切りが早い」。私たちはそう信じています。使えない道具は捨て、合わない相手とは距離を置き、成果の出ない方法は切り替える――無駄を削ぎ落とし、身軽に前へ進むことが、有能さの証だとされています。断捨離もミニマリズムも、この価値観の上に立っています。 けれども私は最...
2026-07-12 16:18:01

「想定外」という免罪符 ―― すべてが想定外の世界で、なぜ私たちは呼吸するように学ぶのか

## はじめに 「想定外でした」という言葉を、私たちは日に何度も耳にします。大きな事故の謝罪会見でも、職場のちょっとした失敗でも、あるいは飲み会の「いやあ、それは想定外だったわ」という軽口でも、この言葉はあらゆる場面に顔を出します。便利な言葉です。あまりに便利なので、私たちはその便利さの中身を...
2026-06-26 11:19:22