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魂の叫びをExtreme Melodic Death Metalに込めて――「Rise Above」という自己革命
## はじめに
先日、私がこれまで作曲した楽曲の中でも、特別な位置を占める一曲をSpotifyに公開しました。
**「Rise Above」**
Suno v5.5によるリミックス版として仕上げたこの曲は、Extreme Melodic Death Metalという(世に存在しないオリジナルの)ジャンルで、男女ツインボーカルがデスボイスとクリアボイスを巧みに使い分けながら、ときに絶叫し、ときに情熱的に歌い上げるものです。
🎵 **Spotifyで聴く:**
[Rise Above - Space to be Real](https://open.spotify.com/intl-ja/album/2FaF7dHccimRkb08rTCJJ5)
歌詞は、読む人によっては「過激」に映るかもしれません。しかし、この曲には私なりの明確な思想的背景と、25年以上にわたる社会観察の蓄積があります。本稿では、歌詞の意図を丁寧に解説しながら、私自身の人生哲学――私が「俺教」と呼ぶもの――との接続を論じたいと思います。
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## 歌詞全文
> **Verse 1**
> サラリーマン生産工場 / 規則通りに生きるだけの人生 / 租税の捕捉、無駄な支出 / 副業推奨、ただの飾り物 / 社会のダイバーシティ、虚しい叫び
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> **Verse 2**
> 源泉徴収に縛られて / 策士たちは策に溺れて / 教育も政策も信じない / 盲信された常識が / くだらない未来を築く
>
> **Chorus**
> 信じるのは自分だけ / 社会の嘘に惑わされず / 冷笑の中、信念貫く / 学歴や肩書きに踊らされない / 自分の道を信じて進め
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> **Verse 3**
> 学歴で喜び、嘆く日々 / タワマンに住んで無駄なプライド / リソース無駄遣い、マゾヒストの世界 / 承認欲求モンスターが増えていく
>
> **Verse 4**
> 表面的には同化しても / 心の中では冷笑してる / 信念を抱きしめて / 自分自身を見失わない
>
> **Chorus 2**
> 無駄なプライドは捨て去って / 自分の価値を信じよう / この偽りの世界を超えて / 真実の自分を見つけ出せ
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> **Bridge**
> 周りに流されるな / 表面に惑わされるな / 冷静に自分を見つめて / 信じるべきものは何か
>
> **Outro**
> 冷笑し続け、信念守る / 自分自身を見つめて / 社会に染まらずに / 真の自由を手に入れる
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## 「サラリーマン生産工場」――大学という装置への問い
1997年、私は日本大学経済学部を卒業しました。在学中に強烈な違和感を覚えた出来事があります。それは、キャンパス内で開催された「公務員合格講座」への異常なほどの人気です。通常の講義が閑散としている一方で、外部の専門学校から講師を招いた公務員試験対策の会場は、溢れんばかりの学生で埋め尽くされていました。
私はそのとき、思いました。
*「大学とは何のためにあるのか。最初から公務員予備校に通えばよかったのではないか。」*
この問いは、教育社会学が長年論じてきた課題と重なります。社会学者イヴァン・イリイチは著書『脱学校の社会』(1971)の中で、学校制度が本来の学びの場としての機能を失い、社会的な選抜・認定機能に矮小化されていると批判しました¹。大学が「サラリーマン生産工場」として機能しているという私の直感は、こうした教育批判の系譜に連なるものです。
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## 「租税の捕捉」――国家の本音を経済学ゼミで学んだ皮肉
歌詞に登場する「租税の捕捉」という言葉は、私が大学のゼミで学んだ概念です。日本では職業によって税務当局による所得補足率に大きな差があることが知られており、「トーゴサンピン(10・5・3・1)」という俗語がその不公平さを端的に表しています。サラリーマンはほぼ全額が捕捉される一方、自営業者や農家はその割合が低いとされます²。
私が皮肉に感じたのは、国が「副業推奨」を謳いながら、実態として源泉徴収中心の給与所得者管理体制を維持していることです。財務省が増税論理に終始し、イノベーションの芽を摘むことへの批判を、「策士たちは策に溺れて」という一節に込めました。
経済学者のジョセフ・スティグリッツは、情報の非対称性が市場の失敗をもたらすと論じましたが³、租税制度においても同様の非対称性が存在し、それが結果として特定の働き方を「制度的に優遇」する構造を生んでいると私は考えています。
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## 「タワマンのヒエラルキー」――承認欲求の病理
Verse 3の「タワマンに住んで無駄なプライド」という歌詞は、実際に耳にした話に着想を得ています。タワーマンション内部においても居住者間のヒエラルキーが存在し、たとえば同じ医師であっても専門科によって序列があるとも聞いたことがあります。
これはアブラハム・マズローが提唱した欲求の階層説⁴の「承認欲求」段階が、物質的な豊かさを得た後もなお、より細分化された比較の軸を求めて暴走する現象として解釈できます。現代のSNS(特にXのような短文投稿型プラットフォーム)がそれを加速させているとも感じており、「承認欲求モンスターが増えていく」という歌詞にはそのような観察が込められています。
社会心理学者のロイ・バウマイスターらの研究によれば、承認欲求が過度に強い場合、かえって自己効力感の低下や意思決定の歪みをもたらすことが示されています⁵。
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## 「冷笑」という言葉について
「冷笑し続け、信念守る」というOutroの一節は、誤解を招きやすい表現かもしれません。いわゆる「冷笑系」と呼ばれる、ただ批判するだけで建設的な行動を取らない態度とは、私の意図は異なります。
私が意味する「冷笑」とは、**同調圧力や外部の評価軸に対して距離を保つための認知的態度**です。社会心理学者ソロモン・アッシュの同調実験(1951)が示したように、人は自分の判断が正しいと知っていても、集団の圧力に屈することがあります⁶。その圧力から自分を守るための内的距離感として、私は「冷笑」という語を使いました。
そして私は、冷笑したまま何もしなかったわけではありません。会社員として25年を過ごしながら、9年間にわたって着実に開発実績を積み重ね、2025年9月にフリーランスへ完全移行しました。Coconalaでの累計730件超、評価5.0という実績がその証左です。
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## 「俺教」のエッセンスとして
Chorusとアウトロに繰り返し登場する以下のフレーズは、私の人生哲学(俺教)そのものです。
- **自分の道を信じて進め**
- **真実の自分を見つけ出せ**
- **真の自由を手に入れる**
- **自分の価値を信じよう**
哲学者フリードリヒ・ニーチェが『ツァラトゥストラはかく語りき』(1883)の中で説いた「力への意志」、すなわち外部の価値体系に依存せず自己固有の価値を創造する姿勢⁷は、私の「俺教」と多くの点で共鳴します。ただし私はニーチェの影響を直接受けているわけではなく、1,000冊を超える読書と社会経験から独自に到達した思想です。
学歴も、肩書きも、SNSのフォロワー数も、私の行動や価値の基準にはなりません。自分が 面白いと思えることだけをやる。それだけです。
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## おわりに
「Rise Above」は、私にとって単なる音楽作品ではありません。25年以上にわたる社会観察、経済学的思考、そして自分自身の選択の積み重ねが、Extreme Melodic Death Metalという形を纏った**魂の叫び**です。
過激に聞こえる歌詞の背後には、それなりの論拠と人生があります。
もしこの曲を聴いて、あなた自身の「信じるべきもの」について少しでも考えていただけたなら、それ以上のことはありません。
🎵 **Spotifyで聴く:**
[Rise Above - Space to be Real](https://open.spotify.com/intl-ja/album/2FaF7dHccimRkb08rTCJJ5)
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## 参考文献
1. Illich, I. (1971). *Deschooling Society*. Harper & Row.(邦訳:イヴァン・イリイチ『脱学校の社会』東京創元社、1977年)
2. 森信茂樹(2010)「所得税の課税ベース浸食問題と税制改革の方向」『租税研究』第726号、日本租税研究協会
3. Stiglitz, J. E. (2002). *Globalization and Its Discontents*. W. W. Norton & Company.
4. Maslow, A. H. (1943). A theory of human motivation. *Psychological Review*, 50(4), 370–396.
5. Baumeister, R. F., & Leary, M. R. (1995). The need to belong: Desire for interpersonal attachments as a fundamental human motivation. *Psychological Bulletin*, 117(3), 497–529.
6. Asch, S. E. (1951). Effects of group pressure upon the modification and distortion of judgments. In H. Guetzkow (Ed.), *Groups, Leadership and Men*. Carnegie Press.
7. Nietzsche, F. (1883). *Also sprach Zarathustra*. Ernst Schmeitzner.(邦訳:ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』光文社古典新訳文庫、2010年)
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*フリーランスクリエイティブエンジニア・社会構造分析家・ミュージシャン・思想家・キャバクラ愛好家*
*Coconala PRO認定 / 累計730件超・評価5.0*
ハッシュタグ
#ExtremeMetalMusic #RiseAbove #自己革命 #社会批評 #承認欲求 #同調圧力 #俺教 #フリーランス
記事情報
公開日
2026-04-06 09:35:36
最終更新
2026-04-06 09:35:40